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製品開発のうらばなし <NEOPRO>

「機能的」で「使いやすい」を追求するビジネスバッグ<ネオプロ>。

フリクエンターと並ぶ、当社の主軸ブランドのひとつです。

 

「機能的」で「使いやすい」…一見曖昧な言葉で、謂わゆる商品コンセプトとしては成立していないのですが、実はこの言葉、開発者自身に向けた究極の問い掛けでもあるんです。

この問い掛けに対して、現在は6つの方向性を以ってその回答を具現化しています。

男らしい強さでガッツリ使える <Red>

スマートなルックスとのギャップ <Blue>

ビジネストラベルをストレスフリーに <Zip>

主体性能を象徴デザイン <Pillar>

トレンドの感覚を機能化 <Connect>

都会の雑踏で軽快な機動性 <Commute Light>

「機能的」で「使いやすい」を追求する上で、様々な視点・切り口から多角的に捉えて、正解の無い問い掛けに回答を出し続ける、どこか禅問答的なニオイもしますが…止まったらそこで試合終了。なので、まだまだ出し続けます。と、企画部長が言って(たような気がし)ます。

 

とは言え、

__口ではなんとでも言える。そんなの実際に使ってみなきゃ分かんない。

そりゃごもっとも。

今どき、様々な製品やサービスで試乗・試食・試着など「お試し」ができますし、資金的体力のあるお会社さんならば広告宣伝していますし、お客様が実際に(擬似も含めて)体験できるのが当たり前の中、鞄は店頭で手に取るくらいしか対応ができていません。

まぁ、全部ではありませんが、掛かったコストは製品価格に乗っかってるんですけどね。鞄はそんなコストが乗ってない分、実はお買い得なモノだったりするんです。

さてさて、なかなか試し使いができない鞄なのですが、そこはエンドー鞄ですから「機能的」で「使いやすい」を、見るだけでご理解いただくために、しっかり工夫を拵えています。

最近よく見かけるような、ポケットに機器アイコンをプリントして「はい、スマホの場所です。」みたいなド直球ではありません。

例えば、さり気ないアフォーダンス(形状が意味を持ち、行為を誘導するコト)をデザインしておくことで、ユーザーご自身がそれぞれ自分に合った使い道を見つけ出していただけるような、単機能なんだけど多様性に対応できたり、元から多用途を想定した形状にしたりといった「良い塩梅」な設計を随所に施しています。

 

ただ、その実現には大きな壁が立ち塞がります。

 

「機能的」で「使いやすい」を追求すると、構造が複雑になることがよくあります。

そうなると製造工程が増えたり、技術課題が発生したりと生産効率の下落に繋がるので工場側からの不満や反発がいっぱい出てきます。そうですよね。それだけじゃないんです…工場側としたら品質管理にも必死なんですから。

でも、お客様へ良い鞄をお届けしたい思いは一緒なので、議論や試作を繰り返して万障を乗り越え、「機能的」で「使いやすい」を追求した回答を、見て理解・使って納得できる鞄としてつくり上げるコトができるんです。

 

まだまだ満足はしません。新しい「機能的」で「使いやすい」を追求した回答を探し続けます。