エコバッグのOEM製作|オリジナルエコバッグの素材・たたみ方・環境訴求の考え方
エコバッグは、環境への配慮を伝えながら、毎日の買い物で使われやすい配布物です。ただ、種類が多く、「素材は何がいいのか」「どんなたたみ方なら携帯してもらえるのか」「環境への取り組みを、どう伝えるのが適切か」と迷う担当者は少なくありません。
この記事では、エコバッグの素材とたたみ方、使われ続ける仕様、環境配慮の伝え方、費用と最小ロットの考え方を整理します。読み終えるころには、自社の目的に合うエコバッグの仕様を決められるようになります。
この記事の結論
- エコバッグは、日常の買い物で繰り返し使われるため、ロゴが人目に触れる機会が続きます。ただし、携帯したくなる仕様でなければ使われません。
- 素材は、コットン、ポリエステル・ナイロン、不織布、再生素材から、用途と予算で選びます。
- 使われ続けるかどうかは、たたみ方、サイズ、軽さ、持ち手で決まります。
- 環境配慮を訴求する場合は、再生素材の使用割合などの表現を、根拠を確認して正確に表記します。
- 最小ロットの目安は、縫製物は100個から、海外生産は原則300個からです。仕様・加工・素材・生産条件で変動します。
まず結論|エコバッグは「携帯したくなる」かどうかで決まる
エコバッグの目的は、配ることではなく、買い物のたびに使ってもらうことです。そのためには、バッグが「かさばらない」「すぐ取り出せる」「たたみやすい」という、携帯しやすい条件を満たす必要があります。
どれだけ素材が良くても、たたむのが面倒でバッグの底に入れっぱなしになったり、持ち歩くのが重く感じられたりすれば、使われません。「持ち歩く手間が小さいこと」が、エコバッグの設計の出発点です。
エコバッグが選ばれる背景
2020年7月1日から、全国でプラスチック製買物袋(いわゆるレジ袋)の有料化が始まりました(愛知県の公式案内による)。購入した商品を持ち運ぶための、持ち手のついたプラスチック製買物袋が対象です。この変化で、買い物にマイバッグを持参する習慣が広がり、エコバッグが日常の持ち物になりました。
その結果、エコバッグは、環境への姿勢を伝えながら、繰り返し使われやすい配布物として選ばれるようになっています。
素材の選び方
| 素材 | 特徴(一般的な傾向) | 向く用途 |
|---|---|---|
| コットン(綿) | 丈夫でナチュラルな印象。日常使いに向く | 長く使ってもらいたい配布、物販 |
| ポリエステル・ナイロン | 軽量で、コンパクトにたためる | 携帯用、買い物用 |
| 不織布 | 低コストで、大量配布しやすい | イベントでの配布 |
| 再生素材(再生ポリエステルなど) | 環境配慮を強く打ち出せる | SDGsやブランド方針の訴求 |
素材ごとの詳細は、バッグの生地の種類と選び方で解説しています。
たたみ方とサイズの決め方
エコバッグは、使うときの大きさと、しまうときの小ささの、両方を考える必要があります。
たたみ方
- 折りたたみ式:シンプルに折りたたむ。構造が単純で、費用を抑えやすい。
- ポーチ収納式:付属のポーチや、本体の一部に収納できる。持ち歩きやすいが、仕様が増える分、工程と費用が増える場合がある。
- 巾着式:ひもで口を絞る。軽く、小さくなる。
サイズ
- 買い物用:お弁当や飲み物、食料品が入るサイズ。マチがあると、荷物が安定する。
- サブバッグ用:書類や小物を入れる、小さめのサイズ。
携帯性を重視するなら、小さくたためる素材と構造を選びます。サイズが大きいほど、素材と加工の量が増え、費用にも影響します。
使われ続けるための仕様
- 軽さ:持ち歩く手間を減らす。
- 持ち手:肩にかけられる長さがあると、荷物が多いときに楽。
- 強度:荷物を入れても破れにくい。持ち手の付け根の補強は、確認したい部分。
- 洗いやすさ:食品を入れる場合は、汚れても洗える素材が安心。
- デザイン:長く使いたくなる、飽きのこないデザイン。ロゴは控えめなバランスが、使われやすい傾向。
強度の確認は、サンプルで荷物を入れて持ち上げて行います。確認の項目はサンプル確認の重要性をご覧ください。
環境配慮の伝え方と、表記の注意
エコバッグは、環境への取り組みを伝える手段として使われます。その際に、表現が実際の内容とずれないよう、次の点に注意してください。
- 再生素材を使う場合は、その素材と使用割合を正確に把握する:全体のうち、どの部分に、どの程度使っているか。
- 「環境に優しい」などの曖昧な表現は避ける:何がどう環境配慮なのかを、具体的に表記する。
- 根拠を確認してから表記する:素材の仕様や、使用割合を、確認できる範囲で書く。
エンドー鞄では、再生ポリエステルなど、環境に配慮した素材にも対応しています。SDGsやブランド方針に合わせた素材選定をご提案しますので、訴求したい内容をお聞かせください。ただし、表記の内容は、貴社の責任で正確に確認する必要がある点にご留意ください。
ロゴの入れ方
エコバッグは、持ち歩かれる機会が多く、ロゴの露出が続きます。ただし、大きすぎると「広告っぽい」と敬遠されます。使いたくなる控えめなバランスを探します。
ロゴは、プリント、箔押し、織りネーム、金具などでお入れできます。刺繍など、これら以外の方法を希望する場合は、仕様により対応が異なりますので、個別にご相談ください。方法の違いはバッグの名入れ・ロゴ入れの方法をご覧ください。
費用と最小ロットの考え方
費用は、素材、サイズ、たたみ方の仕様、名入れ、数量の組み合わせで決まります。一般に、まとめて作るほど、1個あたりの単価は下がります。
最小ロットは、種類や生産方法で異なります。エンドー鞄では、縫製物は100個から、海外生産は原則300個からが目安です。ただし、製品仕様・加工・素材・生産条件によって変動します。
個包装(OPP袋)や台紙付けなど、梱包の仕様で費用や納期が変わります。配布の形に合わせて、事前に決めておきます。費用の全体像はバッグOEMの費用相場、数量の考え方は小ロットで作れる?をご覧ください。
相談前に整理しておきたい項目
| 項目 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 目的 | 店舗での配布、環境への取り組みの発信、物販 など |
| 配布・販売の数量 | 500個を想定。数量違いも比較したい |
| 素材の希望 | コットン、ポリエステル、不織布、再生素材 など |
| たたみ方 | 折りたたみ、ポーチ収納、巾着 など |
| サイズ | 買い物用、サブバッグ用 など |
| 環境配慮の訴求 | 伝えたい内容(素材の使用割合など) |
| ロゴ | データの有無、位置、色数 |
| 梱包 | 個包装の有無 |
| 予算・納期 | 総額または1個あたりの目安、配布日 |
配布・販売の場面別の工夫
エコバッグは、配る場面や売る場面によって、効果的な仕様と見せ方が変わります。
| 場面 | 工夫のポイント |
|---|---|
| 店舗での配布・購入特典 | 買い物で使われる前提で、食料品や飲み物が入るサイズに。購入特典として配る場合は、景品規制の上限も確認する(販促トートの記事を参照) |
| イベントでの配布 | 軽くて配りやすい素材と、個包装などの梱包で、受け渡しをしやすく |
| 企業の環境への取り組みの発信 | 再生素材を使う場合は、素材と使用割合を正確に表記し、取り組みの内容と一貫させる |
| 物販・ブランド商品 | デザインと素材の質感を重視し、ブランドネームで商品としての印象を高める |
配る場面が決まっていれば、梱包の仕様もあわせて決めておくと、納品後の作業が楽になります。OPP袋での個包装や、台紙付けなどに対応していますが、梱包の内容で費用・納期が変わります。
また、エコバッグは「使い続けられるか」が価値の中心です。洗える素材か、汚れが目立ちにくい色か、折り目や収納のしやすさはどうかといった、日常の使い勝手を、サンプルで実際に試して確かめることをおすすめします。
まとめ
エコバッグは、レジ袋有料化以降、日常の買い物で使われる持ち物になりました。成否は、携帯したくなるかどうかで決まります。素材、たたみ方、サイズ、軽さ、持ち手で、使われ続ける仕様を設計し、環境配慮を訴求する場合は、根拠を確認して正確に表記してください。
次に取る行動は、次のとおりです。
- 目的と、使われる場面を決める。
- 素材とたたみ方の候補を絞る。
- 環境配慮の表記は、素材の仕様を確認して決める。
エンドー鞄では、見積もりは無料で承っています。用途・配布数・予算をお知らせください。配布全般の考え方はノベルティにおすすめのオリジナルバッグ、全体像はバッグOEM完全ガイドをご覧ください。
参考:愛知県「レジ袋有料化」
目的と、伝えたい環境への取り組みをお知らせください。見積もりは無料です。
用途・配布数・予算をお知らせいただければ、携帯しやすく、使い続けてもらえる仕様をご提案します。
お問い合わせフォーム / お電話 0796-22-7156(受付 10:00〜12:00・13:00〜17:00)
執筆・監修
執筆・監修:遠藤玄一郎/エンドー鞄株式会社 相談役
プロフィール
エンドー鞄株式会社 相談役。バッグOEM、素材選定、製造工程、品質に関する本コラムの内容を監修しています。エンドー鞄は、1824(文政7)年に兵庫県豊岡市で創業した鞄メーカーです。「鞄は道具」という考えのもと、見た目だけでなく、使う人にとっての使いやすさと品質を大切に、お客様のご相談に向き合っています。